特長・特性
『ゴールドパンチα3000』効果を支える技術
『ゴールドパンチα3000』の粒子は、通常のオイルの大きさの約3/100~5/100。 その大きさは0.3~0.5ナノメートルという小ささ。1mmの1千万分の3~5で、 こうなるともう光の短波長よりも短いオーダーなので、光学顕微鏡では見ることはできません。
目視ではツルツルに見える金属表面も、電子顕微鏡レベルでみると、実は表面は立体模型で描かれた地図のように、デコボコが一杯。
エンジンオイルに混ぜられた『ゴールドパンチα3000』のナノ粒子が、エンジン内部を還流することによって、 流体の特性を維持したまま金属表面のデコボコへ入り込み、金属に滑らかさをもたらします。
それによって、次項で示す数々の特性が生まれてくるのです。
このナノ粒子を作り出すところがミソですから、例え、成分分析で得られた結果と同じ組成の液体を作り出したとしても、同じ効果を得られるものではありません。
特長的な効果
金属表面をナノの粒子が、流体の特性を持ったまま覆う。
このことがもたらす効果は、以下の通りです。
- ピストン-シリンダー部をはじめとする金属同士の摩耗を防ぐ
- 金属摺動部での熱の発生を低減する
- エンジン燃焼部の密封性を高める
- ブローバイガスを減らし、燃焼効率を高める
- 結果、排気ガス中のHC(ハイドロカーボン)やCO(一酸化炭素)、NOx(チッ素酸化物)などの生成を大きく低減させる。
- 同じ量の燃料で、燃焼効率を高めるため、パワーが出る
- 燃費が向上する
モリブデン・フッ素化合物 不使用の意味
何故、ゴールドパンチα3000は使用していないのか
モリブデンは、タングステン・クロム・バナジウムなどと並ぶ希少金属(レア メタル)の一種で、元素番号は42、単体での比重は10.28。アメリカ、チリ、 中国、ペルー、カナダなどで産出されています。
モリブデンという希少金属が有用なのは、融点が2620℃と高いこと、熱伝導率 ・電気伝導率共に高いながらも、空気中では酸化被膜を作り空気に侵されない こと、機械的強度・剛性の高さを持ちながらも板や線などへの加工も容易であ り、特殊鋼や合金の製造や潤滑用途などで幅広く用いられています。
価格は、以前はタングステンなどより安価でしたが、近年の需要の高まりと同 時に、地殻残存量の少なさなどからかなり高価な材料になってしまっています。
通常、モリブデンが潤滑の用途にもちいられる際は、有機モリブデンのかたち か、硫化モリブデンのかたちで使われることになります。
※硫化モリブデンも、化学的には有機モリブデンの中に含まれますが、
一般的には言い分けて使われています。
硫化モリブデンは平板なモリブデンの層をイオウの鎖がおおいながら何層かで まとまった形状をしており、一定の温度の高い熱が加わると、イオウが分解し モリブデンが金属表面などへ密着し被膜となって、高い潤滑性や、金属の摩耗 を防ぐ高い硬性を示します。 これらの作用で、エンジンの焼き付き防止への高い効果が認められまています。
ただし、硫化モリブデンの場合、脱落した、あるいは他の溶剤へ融けたイオウ が排気ガスへと混入してしまいますので、どうしても環境には悪い影響を与え てしまいます。
他方、有機モリブデンは通常の場合、層ではなくエンジンオイルなどの潤滑油 中に比較的小さな粒子のカタチで浮遊しているのですが、高温環境下で油切れ などがあると、やはり金属面などへ被膜を作るので、硫化モリブデンと同様に エンジンの焼き付きには高い効果を示します。
ただしこちらも、オイルを入れ替えてすぐは小さな粒子として浮遊しているの ですが、エンジンオイル自体が汚れて来ますと、その浮遊した粒子は「汚れの 粒子」を引き寄せ、核となって大きな粒子へと成長していきますので、その段 階ではエンジンの目詰まりが起きやすくなるなど、却ってエンジンオイルその ものに対してのダメージを与えることが考えられるのです。
つまり、硫化モリブデンについては、排気ガスなどの汚染を考慮し、有機モリ ブデンについては、エンジンの中でゴミなど不要物の核となる可能性が高いこ とを考慮し、エンジンオイルへの添加剤が主要な目的である『ゴールドパンチ α3000』では、開発の当初より一貫して不使用の姿勢を貫いているのです。
ちなみに、『ゴールドパンチα3000』の主成分は天然の鉱物油由来のものです から、エンジンオイルを汚すことなく、また排気ガスにも硫黄分など害のある 物質が混ざり込むことなく、エンジンに対しても、環境に対しても、安心でき るオイル添加剤であるのです。