ゴールドパンチにモリブデンを使用しないのか


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何故、ゴールドパンチにモリブデンを使用しないのか、更新しました。

モリブデン・フッ素化合物 不使用の意味

何故、ゴールドパンチα3000は使用していないのか

モリブデンは、タングステン・クロム・バナジウムなどと並ぶ希少金属(レア メタル)の一種で、元素番号は42、単体での比重は10.28。アメリカ、チリ、 中国、ペルー、カナダなどで産出されています。

モリブデンという希少金属が有用なのは、融点が2620℃と高いこと、熱伝導率 ・電気伝導率共に高いながらも、空気中では酸化被膜を作り空気に侵されない こと、機械的強度・剛性の高さを持ちながらも板や線などへの加工も容易であ り、特殊鋼や合金の製造や潤滑用途などで幅広く用いられています。

価格は、以前はタングステンなどより安価でしたが、近年の需要の高まりと同 時に、地殻残存量の少なさなどからかなり高価な材料になってしまっています。

通常、モリブデンが潤滑の用途にもちいられる際は、有機モリブデンのかたち か、硫化モリブデンのかたちで使われることになります。
  ※硫化モリブデンも、化学的には有機モリブデンの中に含まれますが、
    一般的には言い分けて使われています。

硫化モリブデンは平板なモリブデンの層をイオウの鎖がおおいながら何層かで まとまった形状をしており、一定の温度の高い熱が加わると、イオウが分解し モリブデンが金属表面などへ密着し被膜となって、高い潤滑性や、金属の摩耗 を防ぐ高い硬性を示します。 これらの作用で、エンジンの焼き付き防止への高い効果が認められまています。

ただし、硫化モリブデンの場合、脱落した、あるいは他の溶剤へ融けたイオウ が排気ガスへと混入してしまいますので、どうしても環境には悪い影響を与え てしまいます。

他方、有機モリブデンは通常の場合、層ではなくエンジンオイルなどの潤滑油 中に比較的小さな粒子のカタチで浮遊しているのですが、高温環境下で油切れ などがあると、やはり金属面などへ被膜を作るので、硫化モリブデンと同様に エンジンの焼き付きには高い効果を示します。

ただしこちらも、オイルを入れ替えてすぐは小さな粒子として浮遊しているの ですが、エンジンオイル自体が汚れて来ますと、その浮遊した粒子は「汚れの 粒子」を引き寄せ、核となって大きな粒子へと成長していきますので、その段 階ではエンジンの目詰まりが起きやすくなるなど、却ってエンジンオイルその ものに対してのダメージを与えることが考えられるのです。

つまり、硫化モリブデンについては、排気ガスなどの汚染を考慮し、有機モリ ブデンについては、エンジンの中でゴミなど不要物の核となる可能性が高いこ とを考慮し、エンジンオイルへの添加剤が主要な目的である『ゴールドパンチ α3000』では、開発の当初より一貫して不使用の姿勢を貫いているのです。

ちなみに、『ゴールドパンチα3000』の主成分は天然の鉱物油由来のものです から、エンジンオイルを汚すことなく、また排気ガスにも硫黄分など害のある 物質が混ざり込むことなく、エンジンに対しても、環境に対しても、安心でき るオイル添加剤であるのです。


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