エンジンの構造


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エンジンの種類と構造

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おおまかにエンジンは、船舶など車輛以外のものも、ガソリンエンジンでもディーゼル(ジーゼル)エンジンでも機能上の構造自体はほぼ変わりありません。

心臓部ともいえる燃焼部分と、燃焼部に続く燃料供給部/排気口、注入された燃料に点火するスパークプラグ、燃焼部内の爆発をピストン運動に変えるピストンと、 それを今度は回転力に変換するためのコンロッドとシャフト類、 それからピストン~シャフト部へ『エンジンオイル』を循環させるパイプがついたオイルパン(オイルを溜める部分)からなっています。

 シリンダー~ピストンの数と並び具合で、たとえば直列2気筒とかV型6気筒のように呼び分けられ、 さらに上部の(吸気/排気の)カムシャフトの数でSOHC(シングル オーバーヘッド カムシャフト)、DOHC(ダブル)のように分類。 中には富士重工の「ボクサーエンジン」と呼ばれるような、シャフト部分が水平対向となっているものもあります。

 上図では、解りやすくするため、シリンダー-ピストン1つだけを縦に分断してあります。 その下部、右側に茶色と期入りの管の先に繋がれた部分が、汚れたオイルを濾すためのフィルターエレメントですが、 外洋航海用の船舶などの場合には、フィルタではなく、遠心分離機によるオイル浄化システムが使われていたりもします。

 これ以外、ターボチャージャー付きのエンジンは、排気ガスとして捨てられていた排気流の運動エネルギーをガスごと取り込んで高速でタービンを回し、 排気を含む温度の高い圧縮空気を作りだして再度、燃焼部へ送りこみ、瞬間的に加圧状態をつくることで、 注入燃料を増やしトルク(エンジンの回転数)を上げる機能を持っているなど、個々の技術の発展を順風に、これまでのエンジンの基本構造の上に乗って発展を得、 さらに燃費向上や環境に対しての配慮を施したエンジンも多々産み出されて来ています。

 構造的な面で、上記を少し外れているのは、ピストン部分があらかじめローターに換わることで、 最初から回転運動が得られる設計思想のロータリーエンジンくらいでしょう。

ただ、その外観がかなり異なっているとはいえ、燃焼部に見られる[吸気]⇒[圧縮]⇒[点火]⇒[排気]という基本的な流れは、通常のエンジンとほぼ変わりないものです。

 昨今よく耳にするようになったハイブリッドカーは、ブレーキングや坂の下りなど、慣性で動く際の力を電気エネルギーに変換し、 搭載した蓄電池を使って出し入れをする機能を付け加えたもので、電気的コントロールで細かくエンジンの入り切りを制御している以外、 今はまだ、基本的にエンジンの燃焼サイクルそのものには、変化はありません。


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